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法学部ゼミ

カリキュラム名 担当教員
専門演習 田嶋 信雄
シラバス(成城大学シラバスシステム 2022.3.27現在のデータより引用。)
2022
専門演習

現代ドイツの外交と政治


担当教員 実施学期 単位数 配当 曜日・時限 教室名 授業コード
田嶋 信雄 (たじま のぶお)
通年 4 法3・4 金 4
53K
4956

授業の内容
 2005年から16年の長期にわたってドイツ初の女性首相としてドイツ連邦共和国の政治を牽引し,さらに欧州連合(EU)を実質的にリードしてきたアンゲラ・メルケル氏が引退し,2021年9月26日の連邦議会選挙(総選挙)および新連立内閣発足を経て,ドイツはあらたなポスト・メルケルの時代を迎えようとしている。この転換点に立って,本専門演習では,ドイツ政治外交史,とりわけ第二次世界大戦後のドイツ政治外交史について共同で研究していきたい。
 前期には,以下のテキストを読んでいく。参加者はテキストを読んで,WebClass 上の掲示板に感想・質問票を書き込む。予め指定されたコメンテーターは,テキストを読んで重要と思われる点に関する自分の感想・意見を述べ,他の参加者が提出した感想・質問票に対し,予め用意したパワーポイントを使って当日20分程度のコメントをおこなう。また,「仮想旅行計画」と称し,ドイツやヨーロッパの特定の地域への旅行計画をたてて報告する(毎回1~2名)。
 夏休みには各参加者が特定のテーマを選んで個別研究を進め,レポートにまとめる。
 後期には,各人のレポートをもとに,パワーポイントによる研究発表とディスカッションをおこなう。他の参加者は,報告者のレポートをあらかじめ読み,ワープロの校正機能を使ってコメントを付し,推敲の提案をおこなう。学年末には,レポート(8000字程度)ないし卒業論文(3万字程度。必修ではない)を『国際政治史論集』というゼミ論文集にまとめる。
 なお,本専門演習では,ドイツ語の知識を前提としないが,将来の計画等においてドイツ語の習得を目指す人には,希望により,個別にドイツ語講読の指導をする用意がある。英語・中国語の講読を希望する場合,それにも対応することがある。
<出欠に関する注意点> 正当な欠席理由(病欠・忌引)と事前の届け出がない欠席が続く場合は,警告を発する。警告後も改善が認められない場合は,単位を修得することが出来ない。
到達目標
1)良いレポートが書けるようになる。
2)良い報告(プレゼンテーション)とディスカッションができるようになる。
3)パソコンを用いた学習に習熟する。
4)政治史・国際政治史を研究し,研究した内容を分かりやすく表現できるようになる。
授業の方法
 演習形式とし,対面でおこなう(なお,新型コロナウイルス感染拡大により遠隔形式に切り替える場合は,Zoomにておこなう)。毎回報告者の報告をもとにディスカッションをおこなう。各受講者は,テキストないし他の受講者のレポートを読み,インターネット上の掲示板にあらかじめ質問・感想等をアップしておく。各受講者は,演習での研究をレポートにまとめる。学年末に各レポートを編集してゼミ論文集として発行する予定である。
授業の計画
1. 前期オリエンテーション(ゼミの基本方針、進め方およびテキストの紹介)
2. パワーポイントによる自己紹介(1)
3. パワーポイントによる自己紹介(2)
4. 戦後ドイツの歴史(講義)
5. 第1章 安定と分権――政治システムの特徴(森井裕一編著)
6. 第2章 アデナウアー政権の成立と政治システムの確立
7. 第3章 社会民主党政権――東方政策と社会変容
8. 第4章 コール政権とドイツ統一
9. 第5章 統一後の苦悩とヨーロッパ化の進展
10. 第6章 シュレーダー政権とドイツ政治の変容
11. 第7章 メルケル大連立政権とドイツ政治の課題
12. 第1章 破局の時代のなかで――第2帝政からナチ時代まで(板橋拓己著)
13. 第2章 占領と分断――第二次世界大戦後の4年間
14. 第3章 アデナウアー外交の展開――「西側結合」の模索
15. 第4章 「宰相民主主義」の時代――1949年~63年
16. 後期オリエンテーション
17. 終章 アデナウアー外交の遺産
18. 森井裕一編『ドイツを知るための50章』(1)
19. 森井裕一編『ドイツを知るための50章』(2)
20. 森井裕一編『ドイツを知るための50章』(3)
21. 研究報告(1)(2)
22. 研究報告(3)(4)
23. 研究報告(5)(6)
24. 研究報告(7)(8)
25. 研究報告(9)(10)
26. 研究報告(11)(12)
27. 研究報告(13)(14)
28. 研究報告(15)(16)
29. 演習の総括
30. 『国際政治史論集』作成
授業時間外の学修(予習・復習等)
 報告者(ないしコメンテーター)はあらかじめパワーポイントを作成して報告の準備をする。その他の受講者はあらかじめ感想・質問をインターネット上の掲示板に投稿する。
 想定学修時間:1回の授業につき,予習・復習それぞれ2時間程度。
成績評価の基準と方法
授業への積極性(70%) レポートの質(30%)
教科書
 著者:森井裕一編 書籍名:『現代ドイツの外交と政治』 出版社:信山社 発行年:2008 ISBN:9784797232813 価格:¥2,000

 著者:板橋拓巳 書籍名:『アデナウアー 現代ドイツを創った政治家』 出版社:中公新書 発行年:2014 ISBN:978-4-12-102266-0 価格:¥820

 著者:森井裕一編 書籍名:『現代ドイツを知るための50章』 出版社:明石書店 発行年:2016 ISBN:978-4-7503-4413-3 価格:¥2,000
参考文献
 とくに指定しない。必要な場合は,授業時に適宜指示する。
履修者への要望
 図書館,法学資料室,3号館雑誌室などを十分活用すること。
 毎回出席すべきは当然だが,とりわけ初回はゼミの基本方針を詳細に説明するので,必ず出席すること。報告担当者の無断欠席にはとりわけ厳正に対処する。
教員との連絡・相談方法
 メールアドレス1:tajima[at]seijo.ac.jp
 ※ [at]は@に置き換える。

相談があれば随時メール(ないし Zoom)で応じる。
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