法学部ゼミ
カリキュラム名 | 担当教員 |
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専門演習 | 鋤本 豊博 |
シラバス(成城大学シラバスシステム 2022.3.27現在のデータより引用。)
2022 |
専門演習
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刑法の最新重要判例研究とゼミ生の設定テーマ研究
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担当教員 | 実施学期 | 単位数 | 配当 | 曜日・時限 | 教室名 | 授業コード |
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鋤本 豊博
(すきもと とよひろ)
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通年 | 4 | 法3・4 |
火
4
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53L
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4952 |
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授業の内容 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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1.前期は,ゼミ生が,主としてジュリスト『令和2年度重要判例解説』に掲載されている刑法判例の中から選択したものにつき,判例・学説上の議論を踏まえた解説レジュメを事前に作成したうえで報告し,質疑応答の中核的役割を担うことになる。 なお,解説レジュメの構成は,下記の通りとする。 (1)訴訟事実を簡潔にまとめる。 (2)事案の核心をなす争点を提示する。 (3)本判決が示している解釈基準(理論構成)とその基準にどのような意味があるかを示す。 (4)関連判例の解釈基準と比較し,判例法理(当該争点に関する判例の立場)を明示する。 (5)当該争点に関する本判決に対する学説の評価とその根拠を整理する。 (6)以上を踏まえた「本判決に対する自己評価」を記す。 2.後期は,ゼミ生が,自ら関心を抱くテーマにつき,情報収集から始め,問題点を整理し,自らの知見を加えたパワーポイントを作成したうえで,プレゼンテーションを行い,その後の討論において主導的役割を果たして貰うことになる。 |
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到達目標 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
判例事案の分析と判例法理の抽出,及び判例準則の運用に係る方法論を習得するとともに,事案処理と理論構成を適切に行える思考回路を形成する。 と同時に「情報収集⇒問題発見⇒仮説⇒検証⇒論証」の思考トレーニングを通じて,①シミュレーション能力,②ロジカルシンキングないしクリティカルシンキング能力,③プレゼンテーションないしコミュニケーション能力の涵養を目指す。 |
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授業の方法 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
演習形式とし,面接授業で実施する。なお,新型コロナウイルス感染症感染拡大により遠隔授業に切り替える場合は,Zoom形式の授業で行う。 詳細は第1回目のガイダンスのときに説明するが,概略は以下の通りである。 1.報告担当者の責務 (1)課題判例と関連判例に関する入手可能な文献をすべて収集する。 (2)課題判例に関する解説レジュメ(上記参照)と最重要文献(報告レジュメを作成するに際し最も役立った文献)を,ゼミ報告の二日前までに担当教員にWebClassで送信する。 (3)ゼミ報告の当日は,解説レジュメに基づいて要領よく説明し,他のゼミ生からのコメントや教員の質問に答える。 (4)翌週のゼミのとき,他のゼミ生から提出された判例評釈レポートをコメントして,ゼミ討論を先導する。 2.報告者以外のゼミ生の責務 (1)ゼミの二日前に,WebClassに掲載された解説レジュメと最重要文献を熟読し,ゼミ前日午前中までに,コメントをWebClassを介して担当教員に送信する。コメントには,「1.判例の処理に対する批判的評価(判例の示した解釈論と事案へのあてはめに対して,どのように批判するか) 2.判例解説の評価(ジュリスト解説の内容に対する疑問や意見) 3.報告者の解説レジュメの記載内容に対する疑問や意見」を記載する。 (2)ゼミ当日は,報告内容の理解に努め,質疑応答に加わる中で疑問点を解消するほか,判例評釈ができる準備を整える。 (3)次回のゼミの二日前までに,解説レジュメと資料,及び質疑応答によって得た知見に基づいて,A4一枚程度の判例評釈レポートをWebClassを介して教員に送信する。 (4)次回のゼミのとき,自分の判例評釈を報告し,他のゼミ生・教員と質疑応答する。 |
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授業の計画 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
以上の枠組みは理念型であり,ガイダンスの際に受講者の要望を聞き,柔軟に対応したい。 |
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授業時間外の学修(予習・復習等) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
報告担当者は,課題判例・研究の資料収集と解説レジュメの作成に没頭する一方,担当者以外の受講生は,課題判例・研究の解説レジュメと最重要文献を熟読してコメントをするほか,判例・研究評釈を作成する。加えて,質疑応答に参加できるようにしっかりと準備しておくのは当然の前提である。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
成績評価の基準と方法 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
解説レジュメと報告内容に対する評価(70%) 授業への寄与度(質疑応答状況など)(30%) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
教科書 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
教科書は使用しない。教員ないし受講生が提出する資料に基づいて行う。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
参考文献 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
課題判例・研究の評釈に要する文献のすべて。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
履修者への要望 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
文字で伝えられない分析力・判断力・表現力を養成するには,質疑応答に積極的に参加し,自分なりに考え抜いたものを他人の批判に晒す勇気を持つことが肝要である。中途半端な努力は時間の無駄であり,与えられた課題に真剣に取り組んで欲しい。無断欠席・遅刻はもとより,予習のない参加も厳禁とする。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
教員との連絡・相談方法 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
相談可能場所:教員研究室又はZoom 相談可能時間:オフィスアワーないし個別に合意した時間 必ず事前にWebClassを介して連絡し,予約をすること。 |